未来観測新聞
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ロボット・研究

水の波でロボットを動かす オックスフォード大が障害物回避を実演

9月15日、英オックスフォード大学は、水の波を使った計算装置で、ロボット車両が障害物を避けて動く実験を紹介した。研究成果はNature Communicationsに掲載されている。

容器に入れた水へ、周囲の情報に応じて波を起こす。波がぶつかり合ってできる模様をカメラで読み取り、その結果を車両の動きに使う。水の動きそのものを、情報を処理する仕組みの一部にしている。

研究チームは、磁性材料の中を伝わる微小な波でも同じ考え方を使えるか、シミュレーションで調べた。将来の小型チップにつなげる段階で、家庭用ロボットに積める完成品を発表したわけではない。

本紙の考察

賢さは、頭の中だけに入れる必要がない

今回の実験を「変わった計算機」とだけ見ると、面白さを見落とす。本紙が注目するのは、水が自然に動く性質を計算に使っている点だ。すべてをソフトウェアで再現する代わりに、物の性質そのものへ処理の一部を任せている。

この考え方が広がれば、ロボットの賢さは中央のAIだけで決まらなくなるかもしれない。柔らかい手や床との接触にも、判断を助ける役割を持たせられる。優れたAIを作る競争に、材料や体の作り方を知る企業が別の入口から加わる可能性がある。

今後、暮らしはどう変わる?

ここからは、ニュースをもとに考えた未来の予想です。

小さなロボットが、その場で考えて動く家

もしこの仕組みを小さく、少ない電力で動かせるようになれば、ロボットが周囲の様子を毎回遠くのサーバーへ送らず、その場で動きを決める道が広がる。家の中でWi-Fiが届きにくい場所でも、おもちゃを避け、落ちた物の近くで止まる。そんな身近な動きを、小さな機械に任せやすくなるかもしれない。

その先には、何でもできる高価な一台だけでなく、床を掃除する機械、植木を見回る機械、物を運ぶ機械が家の中で分担する未来も考えられる。注目したいのは、水を積んだロボットではなく、機械が考えるための装置を小さくできる可能性だ。