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移動・交通

テスラ、新型Roadsterが浮上 「空飛ぶ車」の実演映像を公開

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ニュースの要点

テスラが、新型Roadsterの車体を浮かせる実演映像を公開しました。周囲に噴射装置を備えた「Rocket」は1席の招待制仕様で、公道での使用は未承認としています。

ドアを上げた白い新型Tesla Roadsterを正面から見た公式提供画像。
Courtesy of Tesla, Inc.
画像の権利情報

テスラは新型Roadsterの実演映像を公式Xで公開しました。映像では白い車体が地面から浮き、噴射を使って姿勢を調整する様子が見られます。日本時間10月16日の公開で、公式製品ページにも飛行に対応する「Rocket」仕様が掲載されています。

Roadsterは、動く翼などで空気の流れを変えるアクティブエアロ、ファンを使った吸引システム、圧縮したガスを噴き出すコールドガス・スラスターを組み合わせます。テスラは、床下の空気を抜くことで停止中にも車体を路面へ押し付ける力を生み、スラスターは空中での姿勢調整を担うと説明しています。

公式ページの「Performance」は2席で道路走行向け、「Thrust」は2席で限定提供です。Thrustは後部のスラスターを備え、時速60マイル(約97キロメートル)まで1秒未満で加速するとしています。

飛行に対応する「Rocket」は1席で招待制です。車体の周囲に配置したスラスターで前方・上方への加速や横方向の回転を支える仕様で、テスラは公道での使用は未承認と記載しています。提供地域にも条件があります。

このニュースをやさしく解説

要点

新型Roadsterは、床下の空気を抜いて路面へ押し付ける仕組みと、ガスを噴き出して車体を動かす仕組みを組み合わせます。飛行に対応するRocketは、1席で招待制の仕様です。

映像で見せた車体の浮上

テスラが公開した映像には、車体が地面から浮き、噴射で姿勢を調整する場面が映っています。公式製品ページでも、RoadsterのRocket仕様を飛行可能と案内しています。

車体を浮かせる力と、浮いた車体の向きを整える力を、周囲に配置した噴射装置で生み出す設計です。テスラは前方や上方への加速、横方向の回転を支えると説明しています。

床下の空気を抜いて路面へ押し付ける

吸引システムは、車体を地面へ押し付けるために使います。床下を外から空気が入りにくい構造にして、ファンで内側の空気を抜きます。走っていないときにも押し付ける力を作れるのが特徴です。

テスラは、車体が逆さになっても保持できるほどの吸引力があると説明しています。車体を浮かせる噴射と、路面へ密着させる吸引は、それぞれ違う役割を担います。

ガスの反動で車体を動かす

コールドガス・スラスターは、圧縮したガスを噴き出し、その反動で車体へ力を加える装置です。Rocketは車体の周囲にこの装置を備え、空中で姿勢を調整します。

さらに、翼などを動かして空気の流れを変えるアクティブエアロも組み合わせます。床下の吸引、ガスの噴射、車体の周りを流れる空気を使い分ける構成です。

3つの仕様で役割が違う

Performanceは2席で道路走行向け、Thrustは2席で限定提供です。後部に噴射装置を備えるThrustについて、テスラは停止状態から時速60マイル、約97キロメートルまで1秒未満で加速すると説明しています。

飛行に対応するRocketは1席で招待制です。テスラは公道での使用を未承認と表示し、提供地域にも条件を設けています。人数、提供方法、加速性能は、それぞれの仕様に対応させて読むと違いが分かります。

この記事に出てくる用語を確認する
コールドガス・スラスター
圧縮したガスを噴き出し、その反動で物体を動かしたり、向きを変えたりする装置です。
吸引システム
Roadsterでは、ファンで床下の空気を抜き、車体を路面へ押し付ける仕組みを指します。
アクティブエアロ
翼などを動かして車体の周りの空気の流れを変え、車体に加わる力を調整する仕組みです。
解説の参考資料

本誌の考察

地上の道から、建物の高さまで選ぶ移動へ

今回のRoadsterで本誌が注目するのは、路面へ押し付ける吸引と、車体を浮かせる噴射を同じ車に組み合わせた設計です。地面との距離や車体の向きを、加える力によって調整する発想が見えてきます。車輪が接する路面に沿って進む車へ、上下方向の動きを加えるところに、走る体験が変わる面白さがあります。

ここから、その先の使い方を想像してみます。短い浮上と着地を繰り返しても安定する制御が育てば、専用コースには路面を走る区間と、少し浮いて進む区間を組み合わせられるかもしれません。乗る人は、曲がるときの横向きの力に加え、地面を離れて戻る動きも楽しめます。コースを作る人にとっては、上下の動きまで設計する新しい余地が生まれます。

その経験を重ね、噴射音や周囲への風、ガスの補充、乗降時の安全を扱いやすくできれば、限られた敷地内の移動にも用途が広がりそうです。例えば、広いリゾートで客室棟から展望テラスへ向かい、最後の高低差を短い浮上で越える乗り物です。走る区間と浮く区間を組み合わせれば、移動そのものが滞在の楽しみになります。

さらに、複数の乗り物が互いの位置を把握し、決められた場所で昇降できる仕組みや利用のルールが整えば、建物側の設計も変わり得ます。車を迎える場所を、地上の駐車場に加えてテラスや別の高さに設ける発想です。必要な時間だけ上下へ移動できるなら、長い坂道やスロープを通っていた場所への行き方を考え直せます。

その先には、出かける人が行き先を選ぶとき、住所と一緒に降りる階を指定する暮らしも想像できます。地上の道を進んできた乗り物が、目的の建物で短く上昇し、食事をするテラスへ着く。車を停めてから階段やエレベーターへ向かう習慣まで、少しずつ変わっていくかもしれません。

参考資料

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