Intrinsic、ロボット開発の基盤を公開 部品をつかむ・運ぶを組み合わせる

9月22日、Intrinsicは産業用ロボットを開発する基盤「Intrinsic Core」をApache 2.0ライセンスで公開した。部品の位置を見つける、つかむ方法を決める、ぶつからない動きを計画する、といった機能を組み合わせて使える。ROSと連携し、手元の機器で動かせる構成だ。
工作機械に部品を入れ、加工後に取り出す作業の参考設計も公開した。導入済みの完成品を無料で配る話ではなく、現場に合わせて開発するための土台だ。ロボットの基本知識と、実機での調整は引き続き必要になる。
同日公表した開発大会では、115カ国の約5,000人がケーブルの接続作業に挑んだ。上位チームは位置の認識にAIを使い、差し込む動作には力のセンサーと従来の制御を組み合わせた。何でも一つのAIに任せる方式だけが成果を出したわけではない。
本紙の考察
価値が高まるのは、工場ごとの違いを知る人
共通の機能が手に入りやすくなると、競争の中心は現場に合わせる作業へ移る。本紙は、町工場の設備や困り事を知る保守会社や技術者に、新しい仕事が生まれると考える。毎回すべてのソフトを作らずに済めば、小さな導入案件にも取り組みやすい。
ただし、部品が散らばる場所やケーブルが引っかかる位置は、画面上だけでは分からない。開発大会の結果は、最新のAIと同じくらい、次の作業を邪魔しない配置や手順が大切だと示している。現場の経験は、AIで消えるより再利用しやすくなる可能性がある。
今後、暮らしはどう変わる?
ここからは、ニュースをもとに考えた未来の予想です。
一台だけの自動化から、少しずつ仕事を広げる
将来、昼休みの間だけ部品を運ぶロボットを町工場に入れ、うまく動いたら検品も加える。最初から工場全体を作り直さず、小さな困り事から解決する導入が増えるかもしれない。
これは公開された基盤が普及した先の予想だ。導入の単位が小さくなれば、大企業だけでなく、地域で修理や少量生産を担うお店にも使い道が広がる。

